丸亀港の北約15kmの海上に浮かぶ塩飽諸島の中でもっとも小さい島です。江戸時代末期に牛の放牧で手島から入植し、明治に入ってからは笠岡諸島の北木島・真鍋島からの移住者が開拓した島です。主な産業は漁業ですが、漁師の多くは島で暮らしています。
アートの島として発信を行っており、手作りのかかしやオブジェが島のあちこちでお出迎えをしてくれますが、全ての作品は島の人たちによって作られています。
また、一本の木に紅白の花が入り混じって咲く桃の木がいたるところに植えられており、源氏の白、平家の赤にちなんで「源平桃」と名付けられ、春には美しい光景がみられます。
昭和42年公開の木下恵介監督の映画「なつかしき笛や太鼓」は小手島をモデルにしたものです。

小手島のみどころ

01 アート作品

島の人たちが作ったユニークなアート作品が島のあちこちで見られます。まず、港を降りると手作りの案内板とトーテムポールが見られます。道の途中では竹でできた信号機も見られます。その他にたくさんの案山子やいろんな作品がいっぱいで、オリジナルアート作品の宝庫です。作品がどれくらいあるか数えてみるのもおもしろいかも。

02 漁船のトリックアート

港を降りて東へ向かって歩くと使わなくなった漁船がオブジェとして配置されていますが、その船はペイントされており、正面から見るとなんと後ろ側にある家と同化しています。ぱっと見ただけでは船の存在に気づかなくなるかもしれません。

03 源平桃

1本の木に紅と白の2色の花(厳密にはピンクも入れて3色)を咲かせる桃の花です。名前の由来は源氏(白)、平氏(紅)による源平合戦になぞられたと言われています。毎年異なる咲き具合を楽しむことができます。見ごろは毎年4月上旬です。

04 たくさんの猫たち

港を降りるとたくさんの猫たち(野生?)があたたかく(?)お出迎えしてくれます。

05 朝日さん

源平合戦で滅亡した平家の落人が無人島であった小手島に住み着いたと言われています。明治時代に島の開拓を進める中で、土の中に埋もれていた大小の石が発見されましたが、これが平家の落人の墓であると伝えられてきました。榎の木の下にあるこの墓は、島の人から朝日さんと呼ばれ、大切に祀られています。

06 開拓記念碑

明治時代より苦労しながら開拓に携わった人々の歴史を称えるための石碑が設置されています。

07 玉津島神社

島の山頂を目指していくと、立派な社殿が見えてきます。神社から小手島港や瀬戸内海を眺めることができ、その光景は最高です。

08 夕日ヶ丘通り

港から舗装された道路を小学校を越えて歩いていくと景色が開けていき、見晴らしのよい道が現れてきます。その島の中央にある道は「夕日ヶ丘通り」と呼ばれ、笠岡諸島に沈む真っ赤な夕日と瀬戸内海はとても美しくたいへん見ごたえがあります。