丸亀港の北約21kmの海上に位置し、平家の落人が住みついて集落ができたと伝えられている島です。左手の親指と人差し指を広げてみたような形が手に似ていることが島名の由来と言われ、本島と同じく人名(にんみょう)の島でした。
手島といえば香川本鷹と呼ばれる唐辛子が島の特産品です。初夏に白い可憐な花を咲かせた後には青い実をつけ、やがて8月から9月にかけて真っ赤に色づきます。港から西へ歩くとすぐにひまわり畑が広がっており、7月にはたくさんの花が来島者を出迎えてくれます。
廃校となった学校を利用している手島自然教育センターは、臨海学校やキャンプなどでも利用できます。島の西側に位置する西浦海岸は、眺めが抜群で海水浴や地引き網も楽しめます。
また、多くの歴史ある寺社仏閣を巡ることで手島の古き良き文化財の魅力を感じることもできます。
手島のみどころ
手島港から手島自然教育センターまで向かう途中や西浦海岸近くにある広大な畑一面にひまわり畑が広がっています。真っ黄色の花で埋め尽くされた畑は絶景であり、一見の価値があります。見ごろは7月上旬から中旬までの1週間です。
手島のみで栽培しているトウガラシです。幻のトウガラシとも呼ばれ、かつては塩飽諸島を中心に多く栽培されていましたが、一時期生産が途絶えてしまいました。そこで、島の産業として復活させるために手島で栽培するようになりました。長さは7~8センチと大型であり、一般的なトウガラシの2倍の大きさがあります。上品な香りと辛味が強いのが特徴で、和洋中をはじめとして様々な料理のスパイスとして使用されています。
旧手島小・中学校の校舎を利用した宿泊施設で、バーベキュー設備も整えられており、屋外でキャンプを行うこともできます。キャンプ用品等も使用することができ(有料)、合宿などで利用することもできます。また、夏期には地引網も行うことができ、利用者に大変好評をいただいています。→手島自然教育センターを詳しく見る。
弘法大師が開設したと伝えられる真言宗善通寺派の寺院で、地元では「下の寺」と呼ばれ、平安時代に作られた木造薬師如来坐像や木造持国天立像や木造多聞天立像の立派な仏像があり、すべて丸亀市の指定文化財になっています。また、安土桃山時代に朝鮮より持ち帰ったとされる絹本著色仏涅槃図もあり、文化財として丸亀市の指定を受けています。